女川町誌 続編
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沢地形が発達している。二渡神社と女川第四中学校・第六小学校の中間点にあたるこの地域は依然畑であったのを開田するため土取りを行った。その際に須恵器の大甕が出土したという。住居跡などの存在が考えられるが、現在は宿舎とガソリンスタンドが建っており、詳細については不明である。 〔時期・型式名〕奈良時代、平安時代 〔人工遺物〕須恵器(大甕)、土師器(表杉ノ入) 〔保管〕照源寺、中村光一 文献 女川町誌編纂委員会『女川町誌』(一九六〇) 24 大石原遺跡(おおいしはら) 〔所在地〕女川町大石原浜字大石原 〔概要〕五部浦湾の南西岸の大石原の北側に位置する。丘陵北斜面から谷間にかけての標高五~七㍍、東西五〇㍍×南北五〇㍍の範囲にある。二渡神社の北西下の畑地一帯で、大石原集会所の裏手になる。畑地からは遺物が数点表採されている。 県道を挟んでさらに一段高い標高三〇㍍の南西側の畑からも文様のない縄文土器の破片が一個体分採集されたという。 〔時期・型式名〕縄文時代前期(繊維土器・大木2)・中期(大木8b)・晩期?弥生時代中期(寺下囲・桝形囲?)平安時代 〔人工遺物〕土器―縄文土器・弥生土器・土師器、石器 490

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