女川町誌 続編
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西側雑木林の黒色土層から土器が採集されている。雑木林の黒色土層は遊園地の造成の際等に一部攪乱かくらんを受けていると思われる。 〔時期・型式名〕縄文時代前期(上川名Ⅱ)・中期・晩期(大洞C2)、弥生時代? 〔人工遺物〕土器―縄文土器・弥生土器、石器―石鏃(有柄)スクレーパー、剝片石器、石錐 〔保管〕女川町教育委員会、太田昭夫、石巻文化センター、中村光一 22 野々浜B遺跡(ののはま) 〔所在地〕女川町野々浜字野々浜 〔概要〕五部浦湾の南岸の入り江の一つである野々浜にある。B遺跡はA遺跡の南方にあり、湾に張り出す丘陵間の緩やかな低地にある。現在の海岸線から三〇〇㍍ほど入った部分である。標高五~一〇㍍で、東西一〇〇㍍×南北五〇㍍の範囲の畑地に利用されている。 送電線の鉄塔付近から縄文土器(繊維土器)・弥生土器が表採されている。 〔人工遺物〕縄文時代前期(繊維せんい土器)、弥生土器中期(寺下囲てらしたかこい) 〔保管〕女川町教育委員会、太田昭夫、石巻文化センター 文献 楠本政助『矢本町史』第一巻・第一編先史(一 九七三) 23 長者浜遺跡(ちょうじゃはま) 〔所在地〕女川町大石原字長者原 〔概要〕五部浦湾の南西岸の最奥にある大石原の南側に 489

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