女川町誌 続編
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⑷ 昭和五十一年(一九七六)~昭和五十五年(一九八〇) 昭和五十一年、世界も日本もロッキード事件に明け暮れた感があった。五十二年に入ると、輸出に支えられた片肺飛行で深刻な不況にあえいでいたわが国経済は、アメリカからは小型自動車輸出制限の要求を突きつけられ、欧州共同体(EC)からは日本商品の輸入規制を受け、さらに農産物を中心とする市場開放を迫られるなど、表面化した貿易摩擦に揺さぶられた。 昭和五十三年には、一月早々の伊豆大島近海地震、六月の宮城県沖地震と大地震が続いた。六月十二日午後五時一四分、金華山沖東方約一〇〇㌖の海底、深さ約六〇㌖を震源として発生した宮城県沖地震は、マグニチュード七・四 17

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