女川町誌 続編
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○万石浦地域 01 裏猪落遺跡(うらいのとし) 〔所在地〕女川町針浜字猪落 〔概要〕万石まんごく浦うらの東側に唐松からまつ山(標高八一・八㍍)を頂点とする一㌖程度突き出た半島状の丘陵がある。丘陵の南側付け根に入り江があり、後背に沖積低地(埋没谷)が広がっている。遺跡はこの台地と南側斜面、低地の一部にかかる、標高五~三〇㍍、東西二〇〇㍍×南北一〇〇㍍の丘陵に沿った長楕円だえん状の範囲にある。海岸線から一〇〇㍍ほど入った旧道よりもさらに奥の畑や竹林から縄文土器・石器が表採されている。 特に、昭和二十六年(一九五一)に三宅宗議みやけしゅうぎ氏らによって採集された一点の石器は、技法、形状、石器表面の風化の状況などから、当時旧石器時代の遺物と考えられ、県内海岸地方で最初の発見として注目された。しかし、出土した層位が不明のため、年代を断定することはできない。 なお、三宅氏によると、この竹林付近には貝塚があったらしく、また、この竹林一帯から丘陵先端部にかけて段差がみられ、館跡の可能性もあるという。 〔時期・型式名〕縄文時代前期(大木だいぎ3、5)・中期(大木7、10) 〔人工遺物〕土器、石器―石槍・石鏃(無柄むへい)・棒状石斧・石屑 〔保管〕女川町教育委員会、三宅宗議、照源寺しょうげんじ 文献 三宅宗議「宮城県猪落出土の土器について」 『石巻工業高校研究集録』第二集(一九七一) 楠本くすもと政まさ助すけ『矢本町史』第一巻・第一編先史(一447

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