女川町誌
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占めている。第三節港湾・島嶼一、女川の港湾女川町の地域には、山岳あり、港湾あり、また島嶼に富んでいるが、本町民の真の活動舞台、そして生命線は港湾及び島嶼、即ち海洋にあると言わざるを得ない。前述の様に本町の大半は、海に臨んで海岸線が長く港湾・島嶼が多く、女川湾を始め五部浦や御前湾・萬石浦並に出島・江島には幾多の船着場を有つている。即ち指ヶ浜御前浜尾浦(以上御前湾)、竹ノ浦・桐ヶ崎・小乗浜・女川浜・高白・横浦・大石原・野々浜・飯子浜・塚浜(女川湾)、浦宿・針浜・猪落(萬石浦)、出島、寺間(出島)及び江島などの船着場があり、漁船や連絡船などの発着でそれぞれ賑わつている。女川湾女川港の築港問題等については、後編に於て詳述しているから、ここでは主として女川湾現在の区域・面積・海底・水深及び潮流等に関し、その概要をあげて見ることにする。⑴港域と面積女川港の区域は北は竹ノ浦の前方赤根あぐじまより、南は塚浜の東北の大貝崎を見通した線と、陸岸によつて囲まれた海域で、総面積は一一、七二九、八五〇平方米(三、五五四、五〇〇坪)である。そして北岸の展望所から南方に突出した防波堤内を内港といい、以東を外港と呼んでいる。内港の面積は一、三二八、二五〇平方米(四〇二、五〇〇坪)で、外港は一〇、四〇一、六〇〇平方米(三、一五二、〇〇〇坪)となつている。5

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