女川町誌
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第二節町村役場の機構一、町村長・助役・収入役町村政を総攬する町村長、之を補佐する助役、会計事務を掌る収入役は、町村制上の三役として町村政運営に当る重要な中心役割なので、之が銓衡は町村制施行当初より重視された。これを女川町について見るに、明治二十二年の女川村事務報告には次の様な記録がある。一、本村は明治廿一年法律第一号に則り、旧女川浜外廿ヶ浜より沢田村を裂きて女川村と確定し、村制を実施せしは明治廿二年五月一日にして村会議員十二名を選挙せしは四月十八日なり。尋で村長・助役・収入役就任し云々二、明治廿一年法律第一号町村制第五十三条町村長及助役は町村会に於て其町村公民中年令三十才以上にして選挙権を有する者より之を選挙す(中略)第六十二条町村に収入役一名を置く、収入役は町村長の推薦に依り町村会之を選任す。収入役は有給吏員と為し其任期は四年とす。以上当時の方針により、明治二十二年四月女川村会に於て選出された初代村長は横浦出身の木村慶五郎氏、助役は浦宿出身の勝又武助氏であり、村長の推薦により村会の承認を得て選任された収入役は女川出身の丹野勇治郎氏であつた。その後助役の選任は収入役と同様、村長の推薦によること等多少の変還を経て、町村長並に助役・収入役が選任されて来たのである。町村制実施以来、女川町はその町村長の代を重ねること二十一代(その外町長代理助役一回、職522

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