女川町誌
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一二、江島江島列島は二股島・平島・江島・小島・蛇島・恋の島・足島・笠貝島その他多数の小島からなつている。その中の江島は列島中の大島で、女川港の東方約七浬の海上に在り、面積凡そ三万九千坪、戸数百五十戸、人口千二百五十余人を有つている。全島断崖に囲まれて海水清く、南方には海猫と善知鳥の棲息地として名高い足島を配して金華山を望み、風光頗る絶佳である。断崖の僅かの切れ目に桟橋を設けて船着場としている。本島には現在井戸が三つ程あるが、昔からこの島唯一の飲料水源として来た大井戸を中心に人家が密集し、この間急傾斜に石を積んだ小径が、各戸を網の目の様に連絡している。井戸の近くに久須師神社が鎮座し、また島内山頂に栄存神社も祀られている。寺としては曹洞宗の竜口山満蔵寺が置かれ、学校は小学校と中学校とが併置されている。この島には田がなく、畑は近時多少開墾されたが、それも名ばかりであるから、住民は漁業一本を以て生活を営ん電燈・新聞・ラジオの普及状況(昭和三一年度調)75 電燈・新聞・ラジオの普及状況(昭和三一年度調)

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