女川町誌 続編
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G 海上物件の被害軽減効果 ・船舶・ノリ・カキ・筏等海上物件の座礁、流失、損壊は、防潮堤では阻止できないが、防波堤では防護効果が期待できる。 H その他の間接的効果 ・将来の漁港・港湾計画との調整が容易である。 ・港湾・漁港機能の増進に寄与する。 第六節 チリ地震津波よもやま話 ☆捨てる神あれば拾う神あり 津波から二週間ほどたった昭和三十五年六月九日付「河北新報」の「みちのく」欄に概略次のような話が載っている。 海水につかった大量の畳の処理に頭を抱えていた女川町に思いがけない助っ人が現れた。石巻港から広淵の変電所まで、重さ一〇〇㌧という巨大な変圧器の運搬を東北電力から請け負っていた日本通運である。道路の傷みをどのようにして防いだらよいかが問題であ った。そこに登場したのがこの畳である。クッションとして敷き並べられ、見事に大役を果たしたという。 畳にとっては思いがけない引退の花道となった。それにしても、「捨てる神あれば拾う神あり」とはよくいったものだ。 さて、大役を果たした畳のその後について、心当たりを当たってみたが、残念なことにその最後を突き止めることができなかった。 45
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