女川町誌 続編
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第三節 災害応急対策 一 災害住宅の建設 六六七九人(一二一七世帯)の被災者のうち、困窮者は女川・鷲神地区に県が仮設住宅を建てて入居させた。本町も激甚地の指定を陳情したが、指定は死者の多かった大船渡市・志津川町にとどまった。その結果、本町の災害住宅は昭和三十五年度分として県営八戸、町営三〇戸が建設された。 住宅敷地の買収は土地買収交渉委員会を設置して昼夜を分かたず地権者との交渉に当たり、七月中に買収を完了することができた。また、敷地の造成は県の協力を得て陸上自衛隊第七管区総監部に陳情の結果、神町一〇五施設大隊が来町して工事に当たり、これも七月中に完了した。 以上は三十五年六月二十八日の第五回町議会定例会の議決を経て実施された対策であるが、提出議案と町長の提案理由説明の要点(括弧書き)を次に示す。 第一号議案 チリ地震津波災害住宅建設について (県営八戸、町営三〇戸が割当になった) 第二号議案 チリ地震津波災害住宅建設用地の取得について (女川団地約一一〇〇坪、鷲神団地約六〇〇〇坪) 第三号議案 チリ地震津波災害住宅建設用敷地造成工事請負業者の指名について 第四号議案 同右工事請負業者の指名について (指名競争入札による) 38

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