女川町誌 続編
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個人宅への依頼一俵の計三〇俵に救援米の現物給与一六俵を加え、合計四六俵である。これに、今後に備えてソーセージ一万本、缶詰四千個を確保した。救援米は小乗浜、野々浜、大石原など半島方面にも輸送した。上水道施設は比較的被害が少なかったが、後始末に大量の水が使用されたため断水中で、復旧を急いでいる。消毒薬品も手配し、確保している。 町長の報告のあと、議会は協議会に切り替えられ、正・副団長、常備部長を除く消防団幹部に対して議長から現場復帰が求められた。 このあと、高清水女川警部派出所長から、「警察機動隊二二名、石巻本署員八名、派出所員七名が消防団、自衛隊と連携をとりながら夜間パトロールに当たり、治安の維持に努めている」旨の説明と、民生課長から気象台発表の津波情報の報告があって質疑に入った。以下、主な質疑と答弁を列挙する。 今野昌司議員 身寄りのない被災者への対策を説明されたい。 鈴木民生課長 中学校への収容準備をし、周知を図った。 既に二世帯収容している。 木村元治議員 明日以降の対策はどうか。 木村町長 明早朝、区長・衛生組合長合同会議を開き、伝 染病予防や罹災者救助について話し合う。明日は県議会水産常任委員会が開かれ、県議会緊急臨時会も招集される模様である。 木村元治議員 災害救助法が発動されたとの情報があるかどう か。 木村町長 本日午前十時に発動された。 36
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