女川町誌 続編
540/596

40 尾浦貝塚(おうら) 〔所在地〕女川町尾浦浜字尾浦 〔概要〕出島に面した本土側の入り江の尾浦浜に延びた舌状台地に立地している。羽黒神社から東方に東西三〇〇㍍×南北一〇〇㍍の範囲で、神社寄りの台地の付け根付近に土師器・須恵器(甕)がみられ、丘陵先端部の台地から斜面にかけて縄文土器が散布している。 遺跡の主体部は、丘陵裾部の北東斜面で標高一〇㍍前後の平坦な畑である。縄文時代前期・中期・後期の土器が散布している。貝殻や方孔石等の自然遺物も採集できる。 縄文時代の貝層は山際に地中深くもぐっており、上層は混土貝層、下層は純貝層で、各々種類の違う貝で構成され押しつぶされているという。また、台地先端部がすでに発掘調査 508

元のページ  ../index.html#540

このブックを見る