女川町誌 続編
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担ってきた。ところが、近年、森林、林業を取り巻く諸情勢の悪化に伴って、林業生産活動の低迷が長期化し、林家の経営意欲も減退の傾向を強め、このままでは、近い将来、適正な保育の行われない森林が増加し、森林の有する多角的機能の発揮に重大な障害となることが憂慮されるに至った。こうした情勢の中で、協同組織としての森林組合が果たすべき役割と、その在り方への論議が高まり、林家の負託、ひいては国家の要請にこたえるには地域林業を促進することが肝要であること、そのためには森林組合の広域化によってその機能と体質を強化し、組合活動の活発化を促進することが最善であるとする結論に達した。その結果、昭和五十九年六月二十九日の総会で石巻地区森林組合との合同を決議し、同年八月二十一日宮城県指令第四五号により合併が認可された。 歴代組合長 第二節 商業 統計で見る限りでは、卸売業が本町の商業販売額の七〇㌫以上を占めることになり、一見、問屋が軒を連ねる町を連想されかねない。しかし、この額には社会通念上水産業又は工業の製品生産額に分類されておかしくない部分がか 258

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