女川町誌 続編
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ある。カツオの水揚高が三〇㌫を超していたころの、この港町に満ちあふれたあの独特な活気は、単に経済的な面に限ってのことではなく、カツオが誘うロマンの芳香に包まれた活気であり、それだけに町民にとっては忘れ難いものである。 以上、本町の遠洋漁業について、カツオを焦点にして述べたが、マグロ、サンマ、サケ・マス漁についても、同一経営体が漁期のずれに合わせて、同一の漁船を使って行う場合が多いので、大方はカツオを語ることで推察できるものと考える。本町魚市場の魚種別水揚高(図4)の統計では、町外船が高い比率を占めるので、直接本町の経営体による水揚高の推移を見ることはできないが、カツオに関する限り、両者の間に高い相関関係があると考えて大過ないと思う。 200
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